東京の東側から西側に引っ越した話
昨年、葛飾区のマンションから豊島区の一軒家に引っ越した。
引っ越すきっかけになったのは、家人が洪水や地震の危険を気にするようになったこと。葛飾区、低地で川に挟まれていて、地盤も弱いので災害に強くないのだ。あと、マンションに住んで10年経つので、修繕積立金の値上がり幅が大きくなってくるというのもあった。
住んでいた青戸のマンションは、京成線・青砥駅から歩いて7分、大きな公園と小学校の近く。おかげで大きく値下がりせず、購入時から200万円下げたぐらいの値段で売却できた。ちょうどマンションバブルが東京の東側にも波及してきたころなので、タイミングもよく。
一人息子が中学校から電車通学になったので、引っ越しやすくなったというのもある。息子の学校も、自分の通勤範囲も、東京の西側(新宿〜渋谷あたり)だったので青砥からはちょっと遠い感じもしていた(電車で40〜50分)。引っ越しもありだなあと考え始めたとき、息子が「一戸建てに住んでみたい」と発言したのを覚えている。考えてみると、息子はずっとマンション住まいなのだった。
当時マンションバブルが進行中で、下手にマンションを買うより一戸建ての方が手ごろな値段だったこともあり、一戸建て狙いで物件を探した。見に行ったのは副都心線(有楽町線)の千川〜小竹向原のエリアと、山手線の駒込〜巣鴨のエリア。条件としては、駅徒歩10分以内、2路線が使えること、池袋〜新宿〜渋谷への便がよいこと、近所に使えるスーパーがあること、ぐらい。
なかなか駅近の物件が出てこない中、隣のエリアも見てみよう、ということで西武池袋線側も見始めたら東長崎駅(池袋から2駅)の周りに物件がたくさんあることがわかって、選んだのが今住んでいる場所。東長崎駅から歩いて3分、大江戸線の落合南長崎駅から歩いて8分、山手線の目白駅まで自転車で10分ちょい(歩くと25分ぐらい)。
ただ一つ難点があって、買ったのは土地だったので、上物を建てるのに時間がかかるのだった。資金繰り的に売却を先にしたかったので、家が建つまで住む場所に困る。どうしたかというと、青戸の団地に一時的に住んでいた(半年ぐらい)。期間が決まっているので、どうせならと最上階、住んでいたマンションとほぼ同じ広さで。団地はマンションの目の前なので、小さいものは手で運んだりできた。
引っ越して1年以上経った感想としては、次の通り。
- メリット
- 自分の部屋をきちんとできた
- 本棚を作り付けてもらったのはよかった
- 机スペースも用意できたので、リモートワークに便利
- 息子の通学時間がすごく短くなった
- 高田馬場に歩いて行ける(35分ぐらい)ので徒歩通勤
- 会社、オフィス縮小を機に高田馬場に移転した
- 客先に行くのも電車ですごく近くなった
- 池袋が近いので本屋が捗る(三省堂とジュンク堂がある)
- 電車で5分、歩いて30分、自転車で10分ちょい
- ちょっと西武にお弁当やお惣菜を買いに行ける
- 大江戸線も使えて便利(新宿〜六本木あたりに行くのに)
- スーパーが多くて便利
- 駅前に西友、駅の向こうに東急、落合南長崎にライフ
- 自分の部屋をきちんとできた
- デメリット
- マンションの便利さがなくなった
- ディスポーザーがあるので生ゴミが出なかったとか
- 24時間ゴミをいつでも何でも捨てられたとか
- 家の中で階段の上り下りが発生するようになった
- ちなみに3階建て
- 空港に行くのが不便になった
- 池袋からリムジンバスが便利なことを覚えた
- 通勤が短くなって本を読む時間が減った
- 住宅ローンの期間がリセットされて延びた…
- マンションの便利さがなくなった
総じてメリットの方が圧倒的に大きい。自分自身、久しぶりの一戸建てなのでそのよさも感じつつ。ただ、きっと歳を取ったらマンションの方が便利になりそうなので(階段がつらくなりそう)、それまでにはまた住み替えてもいいなあと思ったりもしている。