自転車日和/『庭の話』と共同体について
よい気候になったので自転車で事務所に往復。新しいタイヤ、グリップ力強めにしたので以前(スリックタイヤだった)よりちょっと重い感じ。事務所で普通にコーヒーを淹れて飲んでいるけど、そろそろアイスコーヒーを作れるように氷を用意しておくとよいのかもしれない。冷凍庫はあるわけだしね。
そういえば、広島出張の往復で宇野常寛さんの『庭の話』を読んで「プラットフォーム資本主義に対してオルタナティブな共同体を形成することで対抗する」という昨今の流行に対して物申している点にすごく共感したので記しておく。
(『庭の話』については、ご本人による「自己解説テキスト」もあわせて読むと視界が広がると思うのでオススメ。)
「共同体」(コミュニティと言い換えてもいいのかもしれない)に対する過剰な期待や傾斜を見かけると、自分の居場所がない気がしてひどく息苦しく感じてしまうのだよな。交流が強制されることで「強者」にとって居心地のよい場所はたしかに作られるのだろうけれど、「弱者」に対してそれは開かれているのか、という問いが自分の中にあるのだと思う。常連が多かったり皆が知り合いで挨拶し合っているような飲食店は、本当にユートピアか?という問い。
(実は影山知明さんの『大きなシステムと小さなファンタジー』を読んだとき、すごくよさそうに思えるけど自分はそこに入れないかもしれないな…と感じていたのだった。「共同体」だけを強く志向した内容ではないと思うけれど、それでも。)
そうした「共同体」で劣位に置かれたり、排除されかねない人、あるいはそのときそこに入りたくない人のためのセーフティネットが存在することが社会の信頼性を高めるのでは、という。自分があまり人との交流が得意でないこともあり、場としての程よい温度感・距離感をもっと模索していきたい気持ちがある。いろいろ試していこう。
(ザッと書きなぐった感じなので、自分の中でまだきちんと消化できていないテーマでもあるのだった。)
今日作った夕飯
- ごはん
- ブリの照り焼き
- 鶏手羽中と椎茸と小松菜のオイスターソース炒め
- ミョウガと椎茸と卵のお吸い物