コトリ式

きんもくせい

あなたがいると
なぜか わかった
きんもくせいの
花のように
すがたは見せなくても
知らせている
ほのかな けはい
わからなくなったのは
いつだったか
それきり 逢えない
ただ ひとりの
わたしのきんもくせい
秋になると ふと
すれ違った気がして
いつかの公園に
さがしにいく